恵みを蓄える。
それは、阿蘇の森がもたらす木の命だけでなく、
そこに関わる人々の手仕事や時間の重なりを受け継いでいくこと。
正倉には、穴井木材工場の風景が息づいています。
製材の過程で生まれ、普段は捨てられてしまう木のかけら。
幾度も使われ、また新しい形としてよみがえった木の断面。
それらが、この空間の壁や床、家具の中に受け継がれています。
ここは、阿蘇の山の恵みと人の営みがひとつにつながる“倉”です。
滞在することは、その循環の中に身を置くこと。
森と人のあいだに流れる時間を、肌で感じ取る場所です。
恵みを蓄える。
それは、阿蘇の森がもたらす木の命だけでなく、
そこに関わる人々の手仕事や
時間の重なりを受け継いでいくこと。
正倉には、穴井木材工場の風景が息づいています。
製材の過程で生まれ、
普段は捨てられてしまう木のかけら。
幾度も使われ、また新しい形としてよみがえった
木の断面。それらが、この空間の壁や床、
家具の中に受け継がれています。
ここは、阿蘇の山の恵みと人の営みが
ひとつにつながる“倉”です。
滞在することは、その循環の中に身を置くこと。
森と人のあいだに流れる時間を、
肌で感じ取る場所です。
考え
自然の恵みや
人の営みを蓄える
建築
小国杉と南小国
竹の熊正倉は、熊本県南小国町で製材される
小国杉を余すことなく活用してつくられています。
山々に囲まれ水の豊富な南小国町は、
寒暖差が激しく、真冬には厳しい冷え込みが訪れます。
こうした厳しくも豊かな自然環境が、
倉に適した強くしなやかな小国杉を育むのです。
大径木の小国杉で囲われた建築の内部は、
貯蔵される農作物だけでなく、
四季を通じて人にとっても心地良い空間になっています。
竹の熊正倉は、熊本県南小国町で製材される
小国杉を余すことなく活用してつくられています。
山々に囲まれ水の豊富な南小国町は、
寒暖差が激しく、真冬には厳しい冷え込みが訪れます。
こうした厳しくも豊かな自然環境が、
倉に適した強くしなやかな小国杉を育むのです。
大径木の小国杉で囲われた建築の内部は、
貯蔵される農作物だけでなく、四季を通じて
人にとっても心地良い空間になっています。





製材と設計

[製材]
穴井 俊輔
1982年 熊本県南小国町生まれ。60年以上続く製材所・穴井木材工場の三代目として、素材に宿る時間と風土の記憶に耳を澄ませながら、地域の営みを未来へ手渡す仕事に取り組んでいる。小国杉を単なる資源ではなく土地の歴史を映す文化と捉え、その可能性を建築や場づくりへとひらき、里山が育んできた循環の智慧と精神性を現代の暮らしに呼び戻そうとしている。人と自然の関係をあらためて結び直し、地域に根ざした新たな価値観や風景を次代へつなぐことを目指す。
[建築設計]
川嵜 義彦
1980年 福岡県生まれ。沖縄の組織設計事務所勤務のち、インドの建築事務所 Studio Mumbaiにて設計スタッフとして、日々職人と密接に協働し、風土に根ざした現代的な建築を生み出す経験を得る。その後、拠点を熊本南小国に移し、2016年たねもしかけも設立。地域住民が建築に対し主体的に参加できるよう、建築を取り巻く有象無象のメディウムとして日々活動している。

道案内
所在地
熊本県阿蘇郡南小国町赤馬場2082(竹の熊 正倉)
Google mapで見る
◯最寄りバス停
「南小国町役場前」下車後、タクシーで約5〜7分。
※最寄りの「竹の熊」バス停は便が限られるため、
初めての方には役場前での下車をおすすめします。
◯熊本空港から
阿蘇くまもと空港 → 阿蘇駅 → 南小国町役場前(産交バス)→ タクシーで正倉へ。
所要約2時間。
◯福岡空港から
高速バス「黒川温泉行き」利用 → 南小国町役場前下車 → タクシーで正倉へ。
所要約2時間30分。
※冬季は積雪・凍結により通行規制がある場合があります。
